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運動係数を表す「IF」とは?

そもそも「IF」とは何の略?

「IF」は様々な略語として用いられますが、パワートレーニング用語での「IF」は「Intensity Factor」の略となり運動強度を表しています。
他にも「IF」は電波における中波を意味する「intermediate frequency」やウイルス抑制因子である「interferon」、掲載論文の年間被引用回数を用いる影響度指標の一つ「impact factor」の略語としても用いられるのです。

他にもスポーツを統括する「国際競技連盟」の英語表記が「International Sports Federation」で「ISF」と書くこともありますが「IF」と書くことがあります。
このように「IF」を意味する用語はかなりたくさんありますので、どのカテゴリーで使っている言葉なのかを理解した上で意味を結びつける必要があるのです。

運動係数を表す「IF」をもっと詳しく解説

運動強度の指標を表す「IF」は1時間継続できる上限のパワーを数値化したFTP(Functional Threshold Power)と運動強度を表すために用いる標準化パワーNP(Normalized Power)の2つで計算します。
計算の仕方は簡単で標準化パワーNPと1時間継続できる上限のパワーFTPで割ってください。
そこで出てくる数字がどうなっているのかで運動強度を求めます。

FTPをもう少しわかりやすく解説すると1時間出力し続ける上でのパワー値であり、NPをこのFTPで割ることでどれだけキツイ運動になっていたのかがわかるのです。
運動強度を表す指数としては0.75未満ならL1回復走/リカバリーライドになり、0.75~0.85ならL2耐久走/持久系トレーニングとなります。
0.85~0.95ならL3テンポ走/有酸素無酸素インターバルに該当し、0.95~1.05ならL4乳酸閾値/乳酸閾値インターバルとなり、1.05~1.15ならL5以上1/5km(20分強)程度の短距離TTとなるのです。
この数値からどれだけの負荷がかかっているのかが簡易的に見えるので、同じ運動をしている人でも本当はどれだけの身体的な負荷がかかっているのかが見えてきます。

ロードバイクにおける「IF」の重要性について

ロードバイクのような持久力が必要になってくる世界ではこのIFがどういった数値になっているのかが非常に重要です。
あえてきついトレーニングを実行する場合にはIFが大きくなるトレーニングが必要になりますし、長時間走行するテクニックを身につけるためにはIFが小さくなるような立ち回りを身につける必要が出てきます。
走行するライダーの運動強度がどうなっているのかを数値化するにはわかりやすい指標となっているため、FTPやNPの計算を行う方々ではIFも求められるでしょう。

IFはパワートレーニングでの必須知識

IFやNPそしてFTPはロードバイク向けのパワートレーニングでは必須の知識となります。
パワーメーターを取り付けて行うロードバークのトレーニングがパワートレーニングなので、本格的にロードバイクの世界に飛び込みたい方やロードバイクにまつわる知識をいろいろと高めたい人は覚えておくといいでしょう。