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FTP・持久力向上に「メディオ/SST」

メディオとSSTトレーニングの概要

メディオもSSTもいわゆるロードバイクにおけるトレーニング方の一つです。
まずメディオは最大心拍の80~85%の強度で行うトレーニングという意味があります。
そして、SSTは1時間出力し続けられる限界パワーという意味のFTPの89~94%の強度で行うトレーニングとなります。

メディオやSSTトレーニングはLSDトレーニングやテンポ走よりも運動強度は高めです。
LSDトレーニングはゆっくりと長時間長く続けるトレーニングなら、テンポ走は会話することがぎりぎり可能なレベルのトレーニングでした。
メディオやSSTトレーニングはかなりきつく会話することはほぼ無理な強度のトレーニングになります。

運動強度を計算する場合に用いる心拍数ですが、ここでは「(220-年齢-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数」で求められるカルボーネン法を使ってみましょう。
例えば、安静時の心拍数が70bpmの20歳の人が最大心拍の80%を意識する場合は「(220-20-70)×80(%)+70=」となり174bpmとなります。
トレーニングとしては10分間のウォーミングアップ⇒20分間のSST⇒レスト5分⇒20分間のSST⇒10分間のクールダウンといった形で取り入れます。

メディオとSSTの違い

メディオは最大心拍の80~85%の強度で行うトレーニングで、SSTはFTPの89~94%の強度で行うトレーニングという意味があります。
運動強度的には同じになりますが、メディオが心拍数を用いているのに対しSSTはパワーメーターが必須となるのでこれらのメーターをそろえるか測定してもらうところからスタートしないといけないのです。

運動強度的には同じ意味として扱われていますが、心拍計のほうが負荷状態が心拍に影響を与えて反映させるまでラグがあるとのことで、どうしようもない部分であるという意見も多いです。
こういったラグが嫌いという方はパワーメーターを用いたSSTトレーニングを取り入れるといいでしょう。

メディオとSSTトレーニングのメリット

このトレーニングを取り入れるメリットはFTP値を大きく向上させることです。
特に初心者の方はその効果が大きく、取り入れることで持久力も向上し長いレースのような高負荷な環境にもついていくことができるようになるでしょう。
初心者のほうが効果が出やすいトレーニングではありますが、LSD走やテンポ走になれた方向けの中上級者レベルのトレーニングでもあるので、ウォーミングアップやクールダウンも入念に行う必要があります。

メディオとSSTトレーニングの注意点とポイント

メディオとSSTトレーニングはかなりの強度のトレーニングになるので、やり切れるメンタルの強さを求められます。
きついトレーニングゆえに無理な方はSSTトレーニングの時間を短くしましょう。
また、ウォーミングアップをしないと足腰を痛めるリスクもあるので注意してください。