ゆっくり遠くへ走る「LSD」
「LSD」ってなんの略?
「LSD」は様々な業界で出てくる略語なので、どの業界で用いる言葉なのかを知る必要があります。
今回紹介する「LSD」はトレーニング用語の「LSD」で「Long Slow Distance」の略となります。
意味は長距離をゆっくりと長く移動するような有酸素持久力トレーニングです。
わかりやすいのが長距離走を行うマラソンランナーの方々が取り入れている練習の一つであり、持久力トレーニングではもはや当たり前のように受け入れられています。
また、他の業界用語としては自動車用語であるリミテッド・スリップ・デフの略称も有名ですし、幻覚を見せる幻覚剤としても有名です。
特に厄介なのが後者のLSDなので、言葉としてのLSDを用いるならトレーニングという言葉とセットにして用いるといいでしょう。
それだけで意味は通じます。
「LSD」トレーニングの概要
「LSD」トレーニングとは長距離をゆっくりと走るトレーニングであり、マラソンランナーの方々が20kmLSDとか100分LSDといったトレーニングを取り入れています。
基本的にはその人の体力に適した低い運動強度はどのレベルなのかを調べ、そしてその運動を1時間以上キープする必要があります。
ただし、人体は運動をスタートして30分程度はインナーギヤを入れるウォーミングアップ期間といわれており、1時間LSDに該当する運動を取り入れていたとしても実質的な効果が現れるのはウォーミングアップ期間の30分を除いた後半30分だけとなってしまうのです。
心拍数でLSDをチェックする場合、運動中の最大心拍数の70〜75%を維持することが必要になってきます。
「LSD」トレーニングのメリット
「LSD」トレーニングのメリットは運動強度は低めだけど長時間維持する必要があるからだに変化していくことです。
具体的には「脂質を燃焼させてエネルギーに変換させやすい体質にする」ことや「筋肉の有酸素能力を向上させる」ことでしょう。
特に重要なのが「脂質を燃焼させてエネルギーに変換させやすい体質にする」であり、この能力が高い人ほど長時間運動し続ける能力が高いといえるのです。
糖質をエネルギーにして活動するのは運動選手以外でも意識していますし、ダイエットをしたい方々はこの糖質を出来る限りカットして痩せやすい状態を作ろうと意気込みます。
しかし、グリコーゲンに蓄えられている糖質は貯蔵量が実は脂質に比べると少ないので、長い時間の運動が必要な人は糖質だけでは不足するのです。
そのためにも「脂質を燃焼させてエネルギーに変換させやすい体質にする」ことが重要になります。
「LSD」トレーニングにおける注意点とポイント
「LSD」トレーニングは基本的に低い運動強度をキープする必要があります。
運動強度が強くなりすぎるとそれはLSDではなくなってしまいLSDトレーニングで得たい成果を得られなくなってしまう点が注意点となるのです。
あくまでもゆっくりと走ることが大前提なトレーニングがLSDとなりますので、出来る限りゆっくりと長時間走ることを意識して行動しましょう。
ベースアップしてしまうと別のトレーニングになってしまいます。