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FTPについて知ろう!

FTPとは?

世の中での有名なFTPには二種類存在しています。
一つは「File Transfer Protocol」でこちらはクライアントとサーバーの間で発生するファイル送受信通信での決まり事であり、いわゆるネットワークの基礎知識の一つです。
もう一つが「Functional Threshold Power」で運動を行う際に出力できるパワーの指標であり、いわゆる自転車などの持久力が必要となってくるスポーツの用語の一つとなっています。
今回のお話は後者の「Functional Threshold Power」についてです。

もう少し詳しく解説するとFTPとは1時間維持できるパワーがどれくらいなのかをわかりやすくするためにワット換算に置き換えて表示する数値となっています。
もっとかみ砕いて解説すると「1時間を全力で走りきったときに発生する平均出力がどうなっているのか」をわっと表示で表していると考えてください。
ポイントとなっているのが1時間という時間制限がされていることで、いくら短距離が早くても持久力が無い人はFTPが低くなります。

FTPのテストや測定について

こちらのFTPを測定する方法は10分程度のウォームアップをこなした後にローラー台を使って20分間全力で行うタイムトライアルをするという内容です。
特に最後の3分間は全力を求められ、テスト後はクールダウンが行うことになります。
ここで測定された数値の平均値に95%かけた数字がFTP値となり、このFTP値に体重で割ってパワーウェイトレシオも求めます。
こちらのパワーウェイトレシオの表記は「○○w/kg」で、こちらの数値が高い人ほど走行性能が高いと考えられているのです。

ロードバイクにおけるFTPの重要性について

このFTPやパワーウェイトレシオがわかることで、その人に最適な運動やトレーニングが何かを設定できることが最大の注目点です。
パワーデータを明確に記録することで、その人は何が得意なのか、何が苦手なのかも数値化してみることができるのでトレーニング内容も明確にできます。

たとえば、1秒から5秒間といった短い時間での出力が非常に高いという人は最高速度は速くスプリントが得意ということの証左と言えますが、ムラがあり持久力が無いと判断された場合は長距離走行を行う上でのトレーニングが求められるでしょう。
このように長所と短所を明確化することで必要になる能力を強化し長所にさらに磨きをかけられるようになります。

測定がかなり大変なFTP

このFTPは元気な状態からの全力走では欲しいデータが出ないので、ウォーミングアップの段階で全力走を組み入れるといった工夫が必要になってきます。
実際にこちらの測定を経験した人でもアップの段階で失敗してしまったという声すらあるので、本格的に測定したいという人達はプロの方々の協力が必要となってくるでしょう。
そこそこ難しい測定となりますので、とりあえずこういった数値やデータの取り方があるということを認識することからスタートしてください。